プラズマを液体に照射するとプラズマ中の活性種が液中に導入され、殺菌や水処理が可能になります。
プラズマを生成するガスの種類を変えると、生成される活性種も変わりますので、処理の効果も変わります。通常はプラズマを液体の上部から照射することが多いのですが、プラズマが空気と接触するため、空気中の酸素や窒素が活性化されて導入されます。我々はこれを避けるため、生成したプラズマを液中に直接バブリング導入する方法を用いています。
この方法では、空気の影響を排除する事ができます。さらに、様々なガスで生成したプラズマをで狙った活性種を導入できます。 殺菌、水耕栽培、水処理、ウェットの表面処理などに応用可能です。さらに、各種処理の機序解明にも最適です。
バブリング導入された活性種は、しばらくの間、液中に残留しています。この間、その液体は殺菌効果や各種の処理効果を保持しています。この活性種をバブリング導入した水を、我々はプラズマバブル水(Plasma Bubbled-up Water; PBW)と呼んでいます。殺菌などの効果は活性種の寿命でなくなって普通の水に戻りますので、安全性の高い殺菌水としての応用などが期待できます。
プラズマを直接水中にバブリング
多孔質フィルタを用いた高効率バブリング